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ママカメラマンで終わりたくない! 1

ママカメラマンさんとは

写真屋を営むウチでは、撮影が重なると外部の多くのカメラマンさんにお願いすることがよくあります。 その中にはいわゆる「ママカメラマンさん」もいます。

少しデリケートな話になるかもしれませんが、私の中での彼女たちの定義(認識)はこうです。

  • 子育て中にカメラを始め、養成講座などを修了してカメラマンになった方

  • 主に夫の扶養の範囲内で活動している方

  • (※結婚前からプロとして活動している女性カメラマンとは少し区別しています)

我が子が小さいうちはママ友繋がりでお仕事が広がるのですが、子どもが大きくなるにつれて集客に苦労し、結果として学校写真の派遣会社などでカメラマンをされているケースも少なくありません。

もちろん、ウチでお仕事を依頼するときは「プロ」として対応しています。 こちらの指示を理解してもらえる前提でお話しするのですが、 時々、どうしても伝えたいことが伝わらない、不思議な壁にぶつかることがありました。



「監視カメラ」のような写真

写真屋を営むウチでは、多くの写真は提携している幼稚園やこども園の撮影が多いです。 彼女たちは、指示したことは完璧に撮ってきてくれます。 でも……送られてきた写真を見ても、感情があまり伝わってこないのです。心が動かない。

例えるなら、どこか「監視カメラ」の映像を見ているような、冷たい正しさ。

どうしたら、私の指示の『その先にある世界』をファインダー越しに見てもらえるんだろうか?


それでいろいろ悩んだ末に、あることに気づきました。 私と彼女たちとでは、初めから「写真に対する頭の中の構造」が少し違っていたのかもしれない、と。



「ファミレスのメニュー」と「冷蔵庫の余り物」

すべての材料が揃っていて、マニュアル通りに作れば安定したおいしさに出会える「ファミレスのメニュー」。

ママカメラマン養成講座や、学校写真の綺麗なテンプレート(レシピ)を学んできた彼女たちの撮影は、まさにこれに近いのかもしれません。

でも、実際の撮影現場はそんなにお膳立てが揃っていることばかりではありません。 急な天候の変化、ハプニング、思い通りに動いてくれない被写体……。 現場にあるものでなんとかする、いわば「冷蔵庫の余り物で、いかにおいしい料理を作るか」という世界です。

ここに、決定的な違いがありました。 写真を撮ることは、「作業」なのか、「創造」なのか。

レシピ通りに綺麗に切り取るのが仕事(作業)だと思っていると、写真は監視カメラになってしまいます。


「おいしい写真」を食べてほしいから

テンプレートやレシピから外れたところにこそ、 人の心を揺さぶる「おいしい写真」はたくさん転がっています。

「目の前の人に、おいしい料理を食べさせてあげたい!」 「この瞬間を、最高の写真にして喜んでもらいたい!」

そんな風に、目の前の現実をどう美味しく料理するかを企むこと。 それこそが写真の「創造」であり、私が今でも現役でカメラを握り続けている理由、楽しさそのものです。 まず、その楽しさを知って欲しいのです。


つづく







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