写真の勉強 みんなで映画鑑賞会第二回「村の写真集」 2004 主演/藤竜也
- みさわたけひこ

- 11月17日
- 読了時間: 4分
更新日:11月20日

第二回目のみんなで映画鑑賞会は、「村の写真集」でした。 以前、写真家の知人から「この映画イイよ」とすすめられた映画です。
数年前にスタッフの平松くんと鑑賞し、かなり刺激を受けて 思わず二人でロケ地巡礼までやってしまいました\(^O^)/
これを写真関係の友人たちと見たら、どんな反応になるんでしょう?
写真館の映画
田舎の写真館の父は、ダムに沈む村の写真集を撮るために、助手として東京に行った写真家を目指す息子を呼び戻すところからはじまります。
この映画が、私の心に残っている理由は、数少ない写真館を題材にしているからだと思います。
自分と同業であり、私も世代交代の時期であり、シーンのひとつひとつが身にしみる思いがするからです。

映画の鑑賞中
はじまりからしばらくの間、状況説明がゆるい感じで映画はすすみます。 (この映画に興味がなかったら、この時点で見るのをやめたかも(汗) このゆるい展開の中、今夜見ているみんなもそれぞれ、いろんなつっこみをしていきながら鑑賞はすすみます。
でも、ある時間帯から誰も発言をしなくなりました。
途中から、あきらかに絵柄が変わってゆきます。 アップが増えてゆくんです。
自分のこと
実は、この鑑賞会の直前に地元FM局のzipFMさんの、私への取材がありまして そこで自分の昔のことをいろいろお話しすることになったのです。

カメラマンが通る道 だから、自分の呼び起こされた記憶と、この映画が相まって
すごくいろんなことを考えなら見てしまいました。 映画の最初の頃、 村の人を撮り終える度に「ありがとうございました」と、深々と頭を下げる父と
ペコッと頭を下げて、さっさと機材を片付ける息子。 それが、映画の最後の方には息子自ら深々と頭を下げます。
「ありがとうございました」と。 数年前に最初見た時は、 息子の心境変化をこの挨拶で演出したのかなぐらいの、上から目線での感想しか思っていませんでした。
でも今回は、自分の胸にどストライクにつきささります。
◇
(三澤回想) 写真をはじめた頃 写真は、ただ自分の承認欲求を満たすためだったかもしれません。 スゴイ写真を撮って見せてやろうと。
かといって、オレはこれが撮りたいんですと、はっきり言えることもなくて
ただ、喰いつなぐだけの仕事をこなすだけ
こなすだけのつもりの仕事が軌道に乗ってくると その中で自分を表現してみようとか思ったけど、そんな写真、誰も求めていない。 そのうち、自分が写真を撮っているのではなくて
何か、第三の大きな力でこの場に出会い、写真を撮らされているのではないかと思えてくる瞬間があります。
「撮ってやろう」という気持ちが失せて 「撮りたい写真」とかどうでもよくなって、
「撮らせていただいた」という気持ちになって、 もう撮った後には感謝しかありません。 自分の写真変わりはじめました。
やっと、スタート台に立った気分。 それがわかるまで、自分は人よりも多くの時間を費やしてしまいました。
この映画の中の息子さんよりも。 でも、気付けて良かった。
だから映画の中の「ありがとうございました」の台詞、 それが、骨身に染みるんです。 ◇

この映画の感想は、世代や性別、観る人の取り巻く環境によって
すごく印象が変わるのだと思います。 でも どんな仕事にも通じることなのかなとも思います。 映画の中の立木義浩さん撮影の写真がまた、いいんです!
とりあえず、今回はどストライクでした。
見れて良かったです。 ◇ 見終わった後のみんなの様子は… みんながそれぞれの写真人生のことを考えながら、なんとなくまったりとした空気でした。 ◇ 次回は、黒澤映画の中で自分が一番面白いと思っている「椿三十郎」です。 これは、映画は娯楽だ!と体言化している映画だと思うので
年末にスカッと良いかと。



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