結婚式産業からの脱出
- みさわたけひこ

- 9月19日
- 読了時間: 2分

2015年にキャノンギャラリーで写真展をしました。
テーマは「自宅で花嫁さんになる」という、私の定番パターンです。
それまで撮影した30件ほどの撮影を
小さなパネルでたくさん展示しました。
これでいいのかなあ?と、自分でも不安で
写真展の初日は逃げ出したいくらい心細かったです。
初日にを迎えたら、賛否両論でした。
珍しい結婚式として興味を持ってくれる人もいれば
写真的にはニコパチの写真が基本だったので、
早々に会場をあとにするカメラマンも多かったです。
「もうひとつの結婚式」というタイトルを
「イマイチという意味ですか?」と聞かれたりもしました。
違います、「アナザー ウエディング」なんです。
写真展を見て感動したウエディングプランナーさんから
コラボの話を頂いたりしましたが、
すべて無視させて頂きました。
商品にしたくなかったのです。
会期中、
ウエディング業界で神さまの故・桂由美さんご本人から直接電話がありました。
以前にパーティーでご一緒したことがあり、結婚式産業の歴史にも詳しい方でした。
あいにく不在だったので
留守番電話に10分を越えるメッセージが残っていました。
内容は、ご自身が創設した賞に値するという内容でした。
これも…
大変恐れ多いのですが、無視させて頂きました。
自宅で花嫁さんを始めてから、結婚式は家族みんなで作るモノなのだ、
もともとは家族の行事だったんだと再認識できました。
それまで、ウエディング業界のカメラマンとしてやってきたのですが、
もう、そこから抜け出したかったのです。
桂由美さんの賞を受け入れると、そのカテゴリーから
抜け出せなくなってしまうと思ったからです。 もう、昔の話です。



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