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日本のウエディングフォトの歴史0 プロローグ

執筆者の写真: みさわたけひこみさわたけひこ

更新日:3月4日


岩手・盛岡のカメラマン、イトウタカムネくんから、

日本の結婚式の歴史について、話して欲しいとお話しをいただきました。


自分でも、いままで知ったこと経験したことをアーカイブしておきたいと思っていたので

願ったり叶ったりの、ありがたいお話しです。


教科書的に、通り一遍でまとめるよりも

二人で話しながらのほうが、違う発見や、よりリアルな感じが伝わるのではないかと思って

定期的にお話しをすることになりました。


その第1回目です。

今回は、これからの大まかな流れを話しています。


それを、覚え書き程度に簡単にまとめてみました。

日本のウエディングフォトの歴史
LINE電話で

タカムネくん要約:

●結婚式の東西の文化の違いについて:

・西日本(京都含む九州まで):お祭り的な雰囲気が強い

・東日本(静岡より東):やらなければならない行事という印象が強い


三澤:

おかげさまで、あちこちからお声を掛けていただいて

東北から九州まで、いろいろな土地に行かさせて頂いてます。

土地が変わると、結婚式に対する印象も変わるのだと肌で感じることが出来ました。

おおまかにいうと

西の方は、生活の中の文化という印象があります。生活に根付いている感じ。

東の方は、やらなければいけない通過儀礼のような印象を受けます。


ちょうど二月にタカムネくんと話していたので、恵方巻きの話になりました。

日本中のコンビニで、やたら恵方巻きをアピールしているけど

わたしも岩手出身なので、恵方巻きなんて知りませんでした。

でも、ウチのヨメさんの母上が、この時期になると作ってくれていました。

母上は岡山出身です。

これって、西の文化なんだろうなと、なんとなく感じていました。


あたりまえのように、恵方巻きを作る母上と、

コンビニで宣伝しているから、よくわからないけど見よう見まねでやってみる感じと。

結婚式に関する東と西の違いって、こんな感じに似ています。



タカムネくん要約:

●結婚式と社会構造についての考察

・結婚式の原点として「うたがき」(集落間の出会いの場)が紹介される

・日本の社会は元々母系社会的な特徴を持っていた

・現代でも結婚式や家族関係において、実質的に母系社会的な要素が残っている

・武家社会と法制度の影響で父系社会的な形式が導入された



三澤:

結婚式のはじまりを聞かれると、やっぱり「うたがき」の話になってしまいます。

盆踊りなんかは、その名残だったりするのだろうなと思っています。

むかしは、男女が結ばれると男が女性の家に通う感じだったらしいです。

(このあたりは、もっと詳しいことを調べている方がいるのでそちらを調べて下さい)

紫式部の源氏物語のなかの光源氏も、ほら、女性の家に通ってるでしょ。

元々はそういう感じだったみたいですね。

母系社会


男系になったのは、財産とか権力とかが気になりだしてから。


でもさ、実際に結婚するとよくわかりますよね。

圧倒的にヨメさんの実家に行く回数の方が多くなりますw

ある意味で、今でも実は母系社会なんですよね、日本人。


「おぶう」って言葉の意味、わかりますか?

冷ました白湯のことを指す、もともとは京都あたりの言葉らしいです。

息子が生まれた頃、ヨメさんが「おぶう、あげるね」って言っていて

最初は意味がわかりませんでした。


こういうのって、母から娘に受け継がれていく言葉なのでしょう。

ヨメさんの家系をさかのぼってゆくと、京都あたりに関係した方がいらしたのかもしれません。

母系社会っていうとわかりづらいですが、

文化って母から娘に受け継がれていくのでしょう。

恵方巻きもそうだし、言葉もそうだし。

結婚に関することも、もともとそうだったのではないかと予想しています。



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