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misawa now … wix版

執筆者の写真みさわたけひこ

出張写真の青春 1



1995年の手帳のメモから

自分が結婚した年なので、よく覚えています。

こんな仕事ができたらいいなあと思ってアイデアを書きました。


今では、自分の仕事の9割は出張撮影の仕事ですが

当時、そのような撮影は今ほど多くはありませんでした。


記念写真の仕事というと写真館が主流なのですが、

私は、スタジオの中で、毎回同じ背景と照明で撮ることが、とても苦痛でならなかったのです。


なので、いまでもスタジオを持っていません(笑)


訪れた環境の中で、臨機応変に台頭して、写真を作ってゆく…そんなスタイルが好きだったのです。


出張写真館

そのアイデアのヒントになったのは、

玄光社のmook本にとりあげられていた

ペンタックス67で、出張記念写真の撮っている写真家さんの記事でした。



ああ、こういう方法もあるんだと、目からウロコの気持ちで見ていました。



私がアイデアのメモを書いた当時は

自宅に写真館が来る」的な印象を出したくて、

ジープで登場したり (当時、ランドクルーザー40という、ジープみたいなクルマに乗っていたので)

カメラもシノゴで、冠布かぶって撮影しようかと思ってW、いました。


当時、ネットが一般化する以前で

宣伝方法といえば、コスパが良いのがタウンページでw (電話帳ね)


この話を、写真関係の方にしてみても

鼻で笑われるのがオチでしたw


出張写真のカメラマンさんを頼むことが 気軽になった今となっては笑い話ですが。



最近、気付いたんですが

カメラマンには、

ただ良い写真を撮りたい人

写真で稼ぎたい人の二通りがいるみたいです。


わたしはただ、 良い写真が撮りたかっただけでした。


それで幸せでした。




思い立ったものの

最初の撮影の依頼がきたのは1999年まで、待たなければなりませんでした。





2へ つづく










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