写真集「TOKONABE」1993年 陶磁器デザイン工房刊 |
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■町ー常滑 ずっと常滑の町を撮ってきました。1991〜 常滑は愛知県の知多半島にある古くから焼き物で栄えた町です。 人が仕事をして生活を営み、人々の生活の営みが町を作っていきます。 この町に住む人は何代にもわたりいろいろ形で焼き物に携わってきました。 常滑の風景はそこに暮らす人達の長い営みの中で作られてきました。 時代と共に人々の生活が変わり、 沖にできる空港が人の流れを変え、 今この時代に、町の風景が変わろうとしています。 時代と共に、町が変わってゆくのは仕方のないこと、 でも・・・ ■いきさつ 最初は常滑出身の会社オーナーからの撮影依頼として、常滑の町の風景を撮りはじめました。 でも、何度も常滑に通うウチに、その町の魅力に魅せられていきました。 「こんにちは」「こんにちは」道行く人と何気なく交わす挨拶。 目が合うとニッコリわらっておじぎをするおばあちゃん・・・。 どこか遠い昔に出会ったような懐かしい感じ、自分の故郷と勘違いしそうな感じ・・・。 常滑の町は、古き良き日本の姿が色濃く残っている町でした。 (P29につづく) ■TOKONABE とこなべとは? 現在、常滑市の正式名称は「とこなめ」です。 でも、出会った おじいちゃん・おばあちゃんと話しているとどうも「とこなべ」と聞こえる。 いろいろ調べてみると、もともとは「とこなべ」だったのだが、愛知電鉄(現・名鉄と合併)の常滑駅(とこなめ・えき)ができたときに「とこなめ」という名称が使われ、いつしかそれが正式名称に置き換わったみたいです。隣町の半田市に岩滑「やなべ」という地名も残っているので何となく納得。 ■表紙の写真ー登り窯出会った少年。 現在は使われていない登り窯は今では文化財となり保存されています。 普段は中には立入禁止なのですが、お祭りの日などには窯の中も見学できたりします。 ぼくが、窯の中に入って中の様子を撮影していると、少年がひとり、窯口から顔を出しました。 着ていたジャージがもんぺのようになって妙に古風に見え、一瞬タイムスリップをしたのかと我が目を疑いました。 昔もこうして遊んでいた少年がいたのかもしれません。
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